レイヤーアート

(塗り重ね&研ぎ出し)
絵具をもったいがらずに贅沢に使ってみる。
絵具を「着色するもの」ではなく、素材として扱ってみる。

対象/中学部、高等部中度クラス
実施期間/毎回5~10分程を何回でも。 仕上げで1時間

準備物/パネル(ベニヤ板)、アクリル絵具、刷毛、ローラー、耐水ペーパー、ペインティングナイフ、新聞紙

まずは中学部。SMサイズのパネルを一枚ずつ準備し、
画用紙を水張りするか 素地に直接ジェッソを塗っておきます。

アクリル絵具セットから1色好きな色を選びます。
箱のまま提示すると12色の色が並んでいて選びやすいでしょう。

選んだ色のチューブ1本分 全部パネルに出します。

絵具は水で薄めず、ペインティングナイフやヘラ、指などで塗り広げます。
塗りつぶしても塗り残してもいいですよ

パネルの表面積よりも絵具の量が多いので厚い絵具の塊が残り、
これが最後の時間に効果を生みます。

次の授業までにセットの中の不足した絵具を補充しておきます。

毎回、前回とは違う色で、繰り返していきます。

毎回、前回とは違う色で、繰り返していきます。

これまで塗った色の層が次々に現れ、きれいな模様になるまで続けます。

毎回塗った色をパネルの裏に付けていくと、全部で何色重ねたかが分かる上に、
最初に塗った色も分かり、削りすぎて下地の紙が出てしまうことも防げます。

高等部でもやりました。パネルにアクリル絵の具を贅沢に塗っていこう。
あまり水で薄めないのがポイント。

毎回、授業開始の10分程この作業を繰り返します。

どんどん色を重ねていきましょう。

天気のいい日には天日で乾燥させて さらに一色追加です。

ローラー刷毛だと塗りつぶすのが早いよ

ただし絵の具はめっちゃ使います。

時にはペインティングナイフを使い 3人がかりで。

え~と、何色重ねたっけ?もういいかな。

「じゃあ今日は今まで塗った絵具を落としていきます。」「えーっ!」

耐水ペーパーでひたすら擦ると、これまで塗り重ねた色が
一色、また一色と現れてくるのでした。まるで「若狭塗り箸」のよう。

みんなで考えたタイトル

     「花火」         「たんぽぽ」        「いのしし」

たのしい図工たのしい美術

~エンタテインメントな授業をめざして~ 特別支援学校での小学部の図工、中学部、高等部の美術の個人的実践記録です。 このサイトが障害児教育現場での図工・美術の授業で悩んでおられる方のヒントにでもなれば幸いです。

0コメント

  • 1000 / 1000